Panasonic CS-223CFR 故障修理。

H16、CT断線、カレントトランス交換。

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2013-9に購入、設置した、私の部屋のエアコンです。

 

2024-7、外は暑いです…。それなのにクーラーを点けて10分程するとエラーで止まってしまいます…。

室内機のタイマーランプがオレンジに点滅、

室内機前面のフタを開けると、7セグでエラーコードを表示しています。

エラーコードはH16。CT断線だそうです。

室外機に流れる電流を計測していて、少なすぎるとエラーを検出して停止する制御の様です。

冷媒ガスが少ない時にもこのエラーが出る事がある様です。

 

室外機を開けてカレントトランスをテスターで当たってみると、カレントトランスが断線している確認がとれました。

一応冷媒圧力を測定してみたのですが、特に問題無さそうです。

以上より、室外機の基板ASSYで交換すれば多分治ります。こちらで購入出来る様です。

ただカレントトランスが故障していると解析出来ているのに基板ASSYで交換しちゃうのも…ねぇ…。

チェンジニアという言葉がありますが、私はエンジニアとしてカレントトランスを交換しようと思います。

 

 

カレントトランスとは、これです。

元々巻き線部分とコアには緑のテープが巻いてありました。

コアのテープにはQ63-G2と書いてありました。

手前の太い銀色の線に流れる電流を測定する為の部品です。

奥の細い銅線が数百〜数千回巻いてあります。ここが断線しています。

この部品を交換してあげれば治ると思うのですが…。この部品が手に入らない。仕様も分からない。

Q63-G2で検索してもひっかかるのはaliexpress以外の中国通販です。

aliexpress は良く利用するのですが、正直それ以外の中国通販はちょっと怖いですね…。

 

別の方法で調べます。

カレントトランスで検索すると、加美電子工業という会社のカレントトランスが見た感じ同じに見えます。

室外機の基板を見てみるとカレントトランスが電流を測定しているのは交流50Hzの所の電流です。

であればCT1911RFかなぁ…。

と言った所でこの加美電子のCT1911RFが入手出来ません。

 

このカレントトランスが加美電子のCT1911RFである前提で、

1:3000のカレントトランスであれば問題無さそうです。

という事で見つけたのが、aliexpressのこれ。\331でした。

交換してみる事にします。

上写真が室外機の基板。赤丸がカレントトランスです。

カレントトランスの出力線はチップダイオードで整流されて、

チップ抵抗に流れる電流を電圧で読み取っている様です。

整流された電圧がかかっているのが、上写真赤矢印の電解コンデンサ。10V耐圧の物です。

という事は、カレントトランスを交換して10V近く、もしくは10V以上になってしまったら、

3000回転では巻き過ぎだったという事になります。

交換しました。

大電流が流れるケーブルは、18AWG(UL1015)を使いました。

電源を入れて検出された電圧を測定してみると、最大で1.52V。

とりあえずハードウェア的には問題無さそうです。

これで10分後にH16にならなければOKです。

→大丈夫でしたーっ。

修理完了。これで暑い思いをしなくて済む様になりました。

修理代金\331。

 

 

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